玉ねぎが大好きな方は、特にスライスした生玉ねぎのサラダを好まれることが多いと思います。
あの独特の香りや歯ざわり、そしてピリッとした辛みがたまらなくて、新玉ねぎの季節にはつい何度も食べてしまいますよね。
でもちょっと辛みが強すぎる、たくさん食べたいけど生玉ねぎを食べ過ぎるとおなかをこわすような気がするという場合には、少し辛みを抜いて楽しんでみてはいかがでしょうか。
どれも簡単な方法ですので、おもてなしやお子さんと一緒に食べたいという方にもおすすめです。
玉ねぎはなぜ辛い?
玉ねぎに含まれる「硫化アリル」という成分が辛みのもとになっています。
これはねぎ類特有の香りとなる成分で、玉ねぎを切った時に目や鼻を刺激して涙を出させたり、生で食べた時に辛みを感じさせたりします。
しかしこの硫化アリル、消化を促進する、新陳代謝を活発にする、血糖値の上昇をおさえる、動脈硬化を予防する、疲労回復に効果のあるビタミンB1の吸収を高めるなど、体にいい面が非常に多い成分なのです。
玉ねぎの辛みを取る切り方
玉ねぎの辛みを取る一番簡単な方法は、玉ねぎの繊維を断ち切るようにスライスすることです。
(引用元:https://cojicaji.jp/cooking/cooking-method/2094)
通常玉ねぎは繊維に沿ってくし切りなどにすることが多いですが、繊維を断ち切ることで細胞が壊れ、辛み成分である硫化アリルが多く流出します。
硫化アリルは揮発性が高いため、玉ねぎの断面がより多く空気に触れるように切ることで、辛みを減らす効果が得られます。
切り方を変えるだけで辛みを減らすことができるので、まずはほんの少し辛みを抑えたいと思った時にぜひ試してみて下さい。
玉ねぎの辛みを取る方法
(引用元:https://cojicaji.jp/cooking/cooking-method/2094)
3−1 方法① 水にさらす
3−1−1 方法やかかる時間
ボウルにスライスした玉ねぎを入れ、5分から10分程度水にさらします。より辛みを抜きたい時には、塩を振って軽くもみ込んでから水にさらすと効果的です。
また、この時に普通の水ではなく酢水やレモン水にさらせば5分ほどで辛みが抜けていくので、時間がない場合にはお酢やレモン汁を足してみて下さい。
水1カップに対して、お酢またはレモン汁小さじ1程度を目安にすると良いでしょう。
(引用元:https://cojicaji.jp/cooking/cooking-method/2094)
3−1−2 注意点やポイント
辛みや強い香りが抜けて食べやすくなりますが、玉ねぎの主な栄養素も水に溶けだしてしまいます。
また、塩もみをするとシャキシャキした食感が弱くなってしまうので、サラダでフレッシュな感じを楽しみたい場合などには避けた方がいいでしょう。
お酢やレモンの入ったドレッシングをかけて食べるのも、少しですが辛みを感じにくくする効果があります。
3−2 方法② 切った後に広げて放置する
3−2−1 方法やかかる時間
スライスした玉ねぎが重ならないように、お皿やバットなどに広げます。
そのまま15分程度置いておきましょう。
時間に余裕があれば、ラップをして冷蔵庫で1時間半から2時間ほど置いておくと、より効果があります。
(引用元:https://cojicaji.jp/cooking/cooking-method/2094)
3−2−2 注意点やポイント
玉ねぎの切り口から辛み成分が抜けていくので、なるべく重ならないように広げましょう。
スペースがない場合には、ときどき広げた玉ねぎの位置を入れ替えるなどして、空気に触れていない部分がないようにして下さい。
先に紹介したお酢やレモン汁を、スライスした玉ねぎに少量振りかけてから広げて置いておくのも効果が高まるのでおすすめです。
まとめ
時に強すぎる玉ねぎの辛みによって、生玉ねぎや玉ねぎ入りポテトサラダがおいしく食べられないなんて、あまりにも残念です。
切り方を普段とは変えてみたり、どこの家にでもある物で簡単にその辛みを取って、玉ねぎをもっと楽しみましょう。
玉ねぎの栄養成分を気にしない方は切って水にさらして10分、せっかくだから栄養も摂りたいという方はスライスを並べて15分置いておく、繊維に対して垂直に切るだけでも辛みは軽減します。
本当に時間がなく、早く食べたい時には、スライスした玉ねぎにラップをかけてレンジで20~30秒程度加熱するという方法もあります。シャキシャキとした食感は多少減りますが、味見をしながら時短できるという点でおすすめです。