サラダや煮卵に、あるいはそのまま塩をつけて食べたりと、楽しみ方が様々なゆで卵。調理の手順も単純で、片手間に作ることが出来、使い勝手の良い料理ですよね。
ですが、その仕上がりはいかがでしょうか?
茹でている途中で殻が割れて白身が漏れてしまったり、殻剥きが上手に出来なくて、結果、形そのものが崩れたりと、完璧にむくのはなかなか難しいもの。
今回は、ゆで卵の正しい茹で方、上手な剥き方をご紹介します。
ゆで卵の殻がくっつく原因は?
卵の中には二酸化炭素が多く含まれています。茹でることで二酸化炭素が膨張して白身を押し出し、殻と密着してしまうのです。
そのため、殻の膜の部分が白身にくっついていたり、白身ごと殻がむけてしまい、形の崩れたゆで卵になってしまうのです。
ゆで卵を綺麗にむく方法
茹で方:水とお湯のどっちで茹でる?
では、ゆで卵を綺麗にむく方法とはどんなものなのでしょうか。実は茹でる段階から気を付ける必要があります。
水とお湯、どちらの状態から卵を茹でるといいのか、ご存知ですか?
オススメは「水」。
お湯に入れるより、水の状態から入れた方が温度差が小さく済むため、ひび割れにくくなり、茹でる時間の短縮にもなります。
卵を水から茹でる場合は、火が鍋の外に出ない程度の強火にし、気泡が立って沸騰したタイミングで中火へ。
そこから時間を計りましょう。「半熟卵」は7~8分「固ゆで卵」は約9分です。
ただし、茹で時間はあくまで目安ですので、ご注意くださいね。鍋やコンロのメーカーの種類、ガスコンロかIHコンロかでも微妙に異なります。
酢を入れて、ひび割れ防止
水1リットルに対し、大さじ1ぐらいの酢を加えると、なお安全です。その決め手は、酢に含まれる酸。
万が一、卵白が飛び出しても、酸が白身のたんぱく質を固めて、それ以上中身が流れ出るのを防いでくれるのです。
殻をむきやすくする2つの方法
茹であがった卵をむく時にも注意が必要です。
ここでは、2つの工夫をご紹介します。注目すべき点は、温度差。いつのタイミングで温度差を発生させるかで、仕上がりの良し悪しが決まります。
方法1:冷水で冷やす
卵を剥く時は温度差が大きい方がヒビが入りやすく作業がしやすいので、茹であがった卵をアツアツのうちに氷水に冷やす方法がオススメです。
殻と中身は冷却された時の収縮率が異なります。それによって、殻の膜と、白身の間に隙間ができ、殻に身がくっつくことなくむけるわけです。
冷やした卵は、ヒビを入れながらむきましょう。
方法2:殻に穴を開ける
茹でる前に、あらかじめ卵に穴を開けるという方法もあります。
卵の、より丸みのある側の中心部を清潔な画鋲で刺して「空気溜まり」に穴を開けます。こうすることで、空気の熱膨張を防ぎ、卵にヒビが入りにくくなります。
この方法でむく場合は、卵をお湯の状態から茹でましょう。急激な温度差によって、殻がむきやすくなるためです。
とはいえ、固定しない状態で卵に小さな穴を開けるのは至難の業。穴も開けすぎてしまう可能性だってあります。下手をすれば潰れてしまい、せっかくの努力が台無し…なんてことも。
そんな不満を解消してくれるのが、こちらの「卵の穴あけ器」。
器具の上に卵を乗せることでしっかりと固定させた状態で穴を開けられるので、口コミでも、使いやすいと評判ですよ。
上手く殻を剥くには
卵の殻をむく時は、手の平で卵を押さえながら殻全体をコロコロと転がします。まな板など、硬くて清潔な、安定した台の上でやりましょう。
力加減が大事なので、力みすぎには注意。
ゆで卵の殻をむきやすくする方法のまとめ
・冷水から茹でる時は、茹であがったら一気に氷水などで冷却する
・穴を開けてから茹でる場合、熱湯にしてから卵を入れる
・殻をむく時は、まな板などの上で、手のひらで押さえるように転がしてヒビを入れる
いかがでしたでしょうか。
要点さえ押さえれば、簡単に、綺麗に調理できるゆで卵。さっそくお家で実践してみてくださいね。