シンガーソングライターで芸能人のGACKTさん。
2017年に自らが事業に関わった仮想通貨スピンドル(通称ガクトコイン)の広告塔を務めていました。
スピンドルは無登録で仮想通貨交換業をしていたスキャンダルなどで上場直後に暴落し、買った人に大損させる結果に。
一部でGACKTさんが詐欺で逮捕される可能性も噂になりましたが、現在はどうなっているんでしょうか?
今回はGACKTさんの仮想通貨スピンドル事件と現在についてみていきましょう。
- GACKTの仮想通貨スピンドルのトラブルまとめ
- GACKTがスピンドルで逮捕疑惑の理由2つ
- GACKTコインの現在は閉鎖?
GACKTの仮想通貨スピンドルのトラブルまとめ
仮想通貨スピンドルの広告塔に(2017年)
スピンドルは、ブラックスターという運営会社が2017年にスタートさせた仮想通貨。
GACKTさんは同社のアジア・ストラテジック・アドバイザーという肩書であり、広告塔としても活動していました。
スピンドルのセミナーではGACKTさんは本名の「大城ガクト」を名乗り、スピンドルの魅力を熱弁。
結果、芸能人やスポーツ選手のほか多くの一般人が投資し、上場前に総額220億円もの資金を集めました。
上場後に大暴落(2018年5月)
2018年5月に上場すると、その価値は大暴落。
ブラックスターが仮想通貨交換業を無登録で行なっていたと報じられるなど、信用を下げたことが理由でした。
また、ブラックスターの運営を任されるメンバーの中に、過去に金融庁から行政処分を受けた宇田修一氏がいたことも理由の一つに。
上場前には最高で1スピンドル=200円の価格で販売されていたスピンドルが、1円以下にまで低迷しています。
(引用:Twitterより_2019年1月26日)
投資した人が損をした一方で、上場時に関係者だけが売り抜けたという報道も。
「GACKTは、広告塔としての報酬や、上場直後に売り抜けたおかげで、約17億円もの利益を得ているそうです。ところが私が集めた顧客は全員損失を出しました」(X氏)
(引用:FLASH_2021年9月14日)
GACKTさんは広告塔としての報酬のほか、上場直後に売り抜けして約17億円もの利益を得たとも言われています。
こうした報道に、詐欺を疑う声も上がっていました。
(引用:Twitterより_2020年4月4日)
スピンドル暴落時のGACKTのコメント
スピンドルの暴落を受け、GACKTさんは
「一日の値動きで一喜一憂するやつは全部売っていいよ
プロジェクトが始動してから文句言ってくれ
まだZETAが実装されてないスピンドルに価値がないのは当然
上場前からこれくらいの値動きになるだろうと予測していた 」
とコメント。
「ZETA」はスピンドルを利用した投資プラットフォームで、当初ここからスピンドルの二次事業、三次事業を展開していく予定だったそう。
しかし2018年11月に実際にリリースされた「ZETAα版」は、仮想通貨プロジェクトに関する情報を閲覧できるのみという期待外れの機能だったようです。
スピンドルが日本撤退を発表
上場から3か月後の2018年8月9日、ブラックスターは日本からの撤退を発表。
日本のオフィス閉鎖し、本社をロンドンに移転しています。
平素は大変お世話になっております。弊社 BLACKSTAR&CO. は、来る 2018 年 8 月 15 日を以て、本社を日本(東京都千代田区)より、ロンドンに移転し、あわせて、日本オフィスを閉鎖することをお知らせいたします。
(引用:SPINDLE公式HP)
理由については、
- テクノロジー・デザインに精通するパートナーが欧州に多いため
- 日本でのビジネスの拡大が厳しいと判断したため
と説明しています。
しかし元々GACKTさんを広告塔にするなど、日本を主にターゲットにしていた会社だったため、
日本からの撤退は金融庁からの追及を逃れるための”逃亡”なのではと疑う声も上がっていました。
またコメントには、
「プロジェクトに関わるアドバイザー人事等にも変更を入れ、一新していく」
とあり、GACKTさんをメンバーから外し騒動から避難させるつもりではとも言われていました。
不動産社長に土下座謝罪?
2021年9月14日の「FLASH」によると、GACKTさんはスピンドルで損失を出した顧客に直接謝罪したこともあるとか。
2019年の3月頃、スピンドルに約1800万円を投資した不動産会社の社長が、暴落を受けて『いったいどうなっているんだ』と問い詰めたようなんです。
すると、GACKTが友人らを引き連れてクラブに謝罪に来たんです。関係者の目の前で『すみませんでした。俺が全部悪いんだ』と言って土下座までしたそうです
(引用:FLASH_2021年9月14日)
自分の知っている儲け話を教えて、「これで補填してくれ」と話していたこともあったとか。
GACKTさんの所属事務所は土下座謝罪の噂について、
「その時期は海外に居て、来日した事実も大阪に行っていた記録もありません」
と否定しています。
体調不良は仮病で海外に逃亡疑惑?(2021年9月)
2021年9月8日、GACKTさんは体調不良のため無期限で芸能活動を休止すると発表。
体調不良を訴える直前に所用のためキプロスにいたそうです。
エージェント事務所によると、GACKTは8月6日、所用のため滞在していたキプロスから帰国。「体調が悪い」と訴え、その後容体が急変。
(引用:スポニチアネックス_2021年9月8日)
- 病名が非公表であったこと
- キプロスがタックスヘイブンで有名だったこと
- 休業中に人妻と不倫をしていたと報じられたこと(2021年11月_週刊文春)
これらの理由から体調不良は仮病であり、無期限活動休止を利用してスピンドル騒動での悪い印象を薄めるつもりではとも言われていました。
GACKTが仮想通貨スピンドルで逮捕疑惑の理由2つ
違法営業か資金決済法違反の疑惑(週刊文春)
2019年3月27日「週刊文春」が、スピンドルをめぐってGACKTさんに資金決済法違反(無登録営業)の疑いが浮上していると報じています。
文春はスピンドルの出資候補者が参加する商談会(2017年11月4日)にGACKTさんが登場した際の音声データも公開。
GACKTさんは自身がブラックスターのメンバーであると明言したうえで、
「ちょっと今までとは考えられない儲け方なので。1000万円を入れたのが2億とかなっているんですよ。
この前、仮想通貨のフォーラムあったんですけど、皆めちゃくちゃ幸せそうなんです。この2年間で急にお金を持っちゃって。ただ、馬から車に変わる時代なので」
と、スピンドルを絶賛。
仮想通貨を扱う会社は、金融庁に申請・登録を行う必要があります。
GACKTさんが商談会に参加していた2017年11月の時点で、ブラックスターはまだ金融庁への登録を済ませていなかったそうです。
メンバーであるGACKTさんが登録前に宣伝・購入を勧めていたことが、違法営業か資金決済法違反にあたるのではないかと言われています。
野田聖子氏を使っての金融庁への圧力疑惑
2018年7月19日の「朝日新聞」などが、当時総務大臣だった野田聖子氏とGACKTさんが協力し、金融庁に圧力をかけた疑いを報じます。
記事によると、ブラックスターが無登録の疑いで金融庁から調査を受けた際、聖子氏は自身の秘書を金融庁の担当者会議に同席させたそう。
- ブラックスターが仮想通貨交換業者として登録できるよう配慮を求める
- 国内市場でスピンドルが上場しやすいよう対応を願い出る
という内容の話をしたと報じられています。
「金融庁にしてみれば、この企画会社には野田総務相がバックにいる、という示威的な行動に思えるでしょうね」(経済誌記者)と、野田総務相事務所の行動が、金融庁への“圧力”では、と問題になっているのだ。
(引用:日刊大衆_2018年7月20日)
聖子氏とGACKTさんは以前から家族ぐるみの親交があったため、金融庁から目をつけられて困ったGACKTさん側が聖子氏を頼ったのでは、と言われています。
(引用元:FLASH)
また、過去に暴力団組員であったことが報じられた聖子氏の夫がスピンドルの仕掛人の一人だったとも。
さらに、スピンドルの事実上の仕掛人の一人で、中心となって活動してきたのが野田氏の夫なのです。となれば、親族の事業に対して野田氏が便宜を図ったといわれてもおかしくない案件なのだと思います。
(引用:FLASH_2018年7月24日)
報道を受けた聖子氏は、GACKTさんと友人であることは認めたものの、圧力をかけたことは否定。
GACKTさんの“日本のエージェント会社” も、
「GACKTが本件に関して動いた事実 はなく、意向もありません」
金融庁との面会について否定しています。
仮想通貨スピンドル(GACKTコイン)の現在は閉鎖?
現在、スピンドルの新しいウェブサイトは2018年12月から更新されずに削除。
公式Twitterは2020年末から更新が途絶えています。
情報が更新されないため価格チャートは低いままほとんど動いていない状況です。
(引用:coinmarketcap)
GACKTさんも過去のスピンドル関連のブログや投稿を削除しており、その後スピンドルに関する発言は一切していないことから、プロジェクトからは完全に離脱しているようです。