充電式の機器はどんどん増えていますが、リモコンや時計など乾電池が必要な機器もまだまだ多いですよね。災害時の備えとしても乾電池は大切!でも、いざって時に限って「乾電池が切れちゃってる!」なんてこと、よくありませんか?
いちいち買いに行くのも手間だし、ストックしておきたいけど乾電池の保管ってなんか不安!乾電池を長持ちさせたい、正しい保管方法を知りたい…そんなお悩み解決しましょう!保存方法を誤ると重大な事故に繋がるおそれもありますよ!
乾電池を長持ちさせる方法は?
日常的に使うリモコンから非常時の懐中電灯まで、乾電池って意外と沢山使うしコストもかかります。出来るだけ長持ちさせて安定的に使いたいですよね?乾電池の使用推奨期限は製造日から大体2〜3年ほど!「あれ?そんなに持たないよ?」という方は、ここで保管方法を見直しましょう!
1−1 乾電池の保管場所
乾電池の保管場所として有名なのが「冷蔵庫」ですよね。私の祖父母の冷蔵庫にも乾電池が保管されていて「なんで冷蔵庫に入れてるの?」と思わず聞いてしまった経験があります。
でも、実はこれってとっても危険!やっている方は今すぐ移動させましょう!
1−1−1 保存場所は涼しいところ(高温多湿を避ける)
乾電池の保管に適しているのは、適度に乾燥した涼しいところ。
今の乾電池は金属外装なので、昔の乾電池よりも保存性が高く長持ちします。パッケージなどの安全対策も施されていますが、直射日光や高温多湿の場所は避けましょう!重大な事故に繋がるおそれもありますよ。
保管していた乾電池を使う時には、液漏れや錆などの異常がないことを確認してくださいね。
1−1−2 冷蔵庫での保管は避けるべき!
乾電池を冷蔵庫に保存している方が多いのは、昔の乾電池の保存性の低さに由来しています。
確かに、昔の乾電池であれば、冷蔵庫で冷やすことで化学反応が弱まり自己放電の抑制が期待出来ました。しかし、今の乾電池は保存性が高いのでほぼ効果はありません。
むしろ、冷蔵庫と外気との温度差によって乾電池が結露し、錆や液漏れなどが生じる場合もあります。そのまま使用すれば機器が故障するだけでなく、乾電池の破裂により重大な事故が発生することも…。大変危険なので冷蔵庫で保管している方は今すぐやめましょう!
1−2 保管時の注意
間違った保管方法は乾電池の寿命を縮めるだけでなく、重大な事故の原因にもなります。
パッケージを剥がした電池を無造作に持ち運んだり、使いかけの乾電池をまとめて保管したりするのは絶対にやめましょう!
1−2−1 乾電池の混合はしない
使いかけの乾電池を空き箱やビニール袋に入れて、まとめて管理するのはやめましょう。
以前、地域の催し物で使いかけの乾電池が沢山あまり、もったいないので役員の皆さんと分け合ったところ、1軒のお宅でボヤ騒ぎが出たことがあります。どうやら、空き箱に電池をまとめて保管していたようで、そこから出火したそうです。怪我人は居なかったようですが、注意喚起の連絡が回ってきていました。
実際に、コイン型電池やボタン型電池をまとめて保管したことで、電池同士で回路が形成され火災が発生したり、角形電池のプラス端子とマイナス端子にコイン型電池が挟まったことでショートして出火したりと、事故事例も多いんです!絶対にやめましょう!
1−2−2 ビニール袋やラップで包むべき?
1枚のビニール袋に乾電池をまとめて保管するのはもちろんNG!
でも、「1本ずつラップやビニール袋で包めばいいんじゃない?」って思いますよね。確かに、空気に触れないため自然放電は弱まりますが、真空状態にすることが難しいため、絶縁状態とはならず効果が薄いんです。他に方法がない場合の応急処置として利用しましょう。
(引用元:take-c.way-nifty.com/tohoho_atelier/2014/04/post-aa60.html)
1−2−3 セロテープやビニールテープで絶縁する
パッケージから出してしまった乾電池を保管する際に、一番おすすめなのがこの方法!
安全のため、乾電池のプラス極とマイナス極にセロテープやビニールテープを貼ることで、しっかり絶縁されます。それでも、他の乾電池や金属製品とまとめて保管することは避けてくださいね。テープで絶縁した後に、個別に保存するのがベストです。
(引用元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Kurasso_2302/pid_2.html)
この方法は、乾電池を廃棄する時にも有効なんですよ!しっかり絶縁されていることを確認したら、各自治体で定められた方法で廃棄しましょう!
1−3 使用時の注意
乾電池を長持ちさせるつもりが、逆に乾電池の寿命を縮めていることも…。NGな使い方をしていませんか?
1−3−1 異なる種類の乾電池を混在しない
乾電池にはマンガン電池や、アルカリ電池、リチウムボタン電池など様々な種類があります。それぞれ電流の強さや特徴に違いがあるので、混在すると電池の寿命を縮めることも!
例えば、マンガン電池は小容量で少ない電流が必要な機器向き、アルカリ電池は大容量で大きな電流が必要な機器向き。この2つを混在するとマンガン電池が過放電となって寿命が縮まります。
また、電池交換の際に、まだ少し電池が残っている古い電池と新しい電池を混在させることや、他メーカーの電池を混在させることも過放電となるので避けましょう!
1−3−2 乾電池の使い分けで賢く節約
乾電池も適材適所!マンガン電池やアルカリ電池を機器ごとに使い分けると賢く節約できます。
マンガン電池は小容量ですが、時計やリモコンなど瞬間的に使用し休ませる時間が長い機器に向いています。ただし、電動のおもちゃやミュージックプレイヤーなど連続的に大きな電流が必要となる機器に使用した場合、使用時間はアルカリ電池の20%程度。
反対に、アルカリ電池は連続的に大きな電流を供給できますが、時計やリモコンなどに使用した場合はマンガン電池との使用時間は大して変わりません。
乾電池ごとの特性を利用して、賢く利用しましょう!
1−3−3 長持ちの裏ワザ
電池が切れたと思っても、まだまだ余力が残っている場合があるんです。どうせなら、絞れることまで絞りたいですよね?そのまま捨てたらもったいない!「あれ?電池変えたばっかりなのに?」と思ったらこんな裏ワザを試してみて!
- 電池を握って温める
- 接続部分を綺麗に拭いてクリーニング
- 機器を入れ替えると使えるかも?
電池を最後までしっかり使い切ると、廃棄するときも安心ですよ!
乾電池を長持ちさせる方法のまとめ
(引用元:https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Kurasso_2302/)
日常的にも非常時にも大活躍する乾電池ですが、意外と正しい扱い方は知らないもの。
危険な使用は事故のもとですが、正しく使えばとっても長持ちしてくれますよ!
使用期限や保管方法をしっかり守って、賢く安全に使いたいですね!