若い頃から実力派俳優として知られていた窪塚洋介さん。
現在はレゲエバンド「卍LINE」のメインヴォーカルとしての活動も好調です。
そんな窪塚さんは2004年、自宅マンションの9階から転落事故を起こしました。
命の危険も有り得る高さからの落下で生還できたのはなぜなんでしょうか?
また、現在も後遺症は無いのでしょうか?
今回は窪塚洋介さんのマンション転落の真相と、事故の後遺症などについて、当時の報道内容と共に振り返っていきます。
- 窪塚洋介の転落事故!当時の報道内容は?
- 窪塚洋介の転落したマンションはどこ?
- 転落事故の後遺症は?人工肛門説も
窪塚洋介のマンション9階転落事故について
窪塚洋介さんは1995年、TVドラマ「金田一少年の事件簿」でデビューをし、その高い演技力が評価されます。
2001年の映画「GO」では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を最年少で受賞します。
2002年9月、渋谷HMVで行われた映画「狂気の桜」のPRのためのトークショーにて、
「クソテキトーなそういうマスコミにまでピースだこのやろう。」
と手書きで書いたTシャツを着ていたり、
2003年に長男が誕生した際には取材カメラマンに暴行した末「うれしすぎて、蹴りを入れちゃいました」と発言するなど、「お騒がせ」「奇行」というイメージもありました。
神奈川県横須賀市の産婦人科病院の駐車場で俳優の窪塚洋介さん(24)から暴行を受けたとして、雑誌「女性自身」の男性カメラマン(33)が同県警浦賀署に被害届を出していた問題で、同署は8日までに、窪塚さんから事情を聴いた。窪塚さんは「突然写真を撮られ、びっくりして足が出てしまった」と事実関係を認めており、近く暴行容疑で書類送検される。
調べだと、窪塚さんの妻、のんちゃん(22、愛称)は今月3日午後9時半すぎ、長男「愛流(あいる)」ちゃんを出産。見守った窪塚さんは同日午後10時50分ごろに帰路につこうとしたが、病院の駐車場で待機していたカメラマンに「おめでとうございます」と声をかけられ、写真を撮られると、不快感をあらわにし、左手を1回けった。カメラマンはかすり傷を負った。
直後に、「うれしすぎてケリを入れちゃいました」と話した窪塚さん。翌4日の会見でも、「もう、うれしいっす! リアルでしたね。出たぁ!って感じ。グロさもあったけど感動した」と振り返るなど、待望の第1子誕生で、興奮覚めやらぬ状況だったようだ。
取材マナーの問題も一部からは指摘されており、パパになって数時間で、子供の誕生日を汚す暴行事件を起こす結果となった窪塚さんは、メディアへの不信感を強める一方。「かわいい子供を世の中に送り出していくので、ピースな愛のバイブスでポジティブな感じでお願いします」と、“クボヅカ語”で注文をつけている
出典ZAKZAK
転落事故が起きた際は、落下の詳しい状況から始まり「事故か故意か?」など様々な憶測が報道を賑わせました。
当時の報道内容から振り返っていきます。
当時の報道内容
2004年6月6日の12時頃、窪塚洋介さんは自宅マンションのテラスから落下しました。
人気絶頂の俳優の事故ということもあり、報道各社は翌日からセンセーショナルに報道します。
6日午後0時10分ごろ、神奈川県横須賀市西浦賀町4のマンションの芝生上で、9階に住む俳優の窪塚洋介さん(25)が倒れているのを、通報で駆けつけた救急隊員が発見、救急車で市内の病院に搬送した。重傷とみられるが意識はあり、救急隊員に「全身が痛い」などと話しているという。同県警浦賀署は、窪塚さんが自宅のテラス(高さ約26メートル)から飛び降りたとみている。
調べでは、窪塚さんは妻と長男(8カ月)と住んでいた。妻は「(窪塚さんが)テラスの方に行くのを見たが、姿が見えなくなったので、落ちたのではないかと心配になり、1階に下りると夫が倒れていた」と話しているという。窪塚さんは、マンションから約10メートル離れた防犯用のフェンス(高さ約1.5メートル)にぶつかり、芝生の上に落ちており、転落ではなく飛び降りたとみられる。遺書などはなかったが、同署は自殺の可能性もあるとみて調べている。
(引用元:DELTA Strange Zone)
マンションのテラスから約9mも離れた防犯用フェンスに衝突したという事実から、窪塚さんが助走をつけて故意に飛び降りたのではないか、と予想されます。
そこから、「自殺説」「薬物が原因の奇行説」などの憶測も囁かれました。
窪塚洋介さんは2002年の映画「ピンポン」での劇中、橋の欄干の上に立ち「アイキャンフラーイ!」と叫んで川に飛び込むシーンがありました。
このシーンが転落事故のイメージと重なり、「窪塚洋介はリアルでアイキャンフライした」などと揶揄する声もありました。
窪塚洋介の転落したマンションはどこ?
転落事故の現場となったのは、神奈川県横須賀市西浦賀町に建つ窪塚洋介さんの自宅マンションです。
窪塚洋介さんは当時育児休業中で、前妻の「のんちゃん」(2012年に離婚)と長男の愛流くんと3人暮らしでした。
事故当時は家族でアメリカに行く予定で、荷造りも済ませていたそうです。
元妻ののんちゃんは落下事故の時の様子を、
「テラスの方に行ったと思ったら姿が見えなくなった」
と話しています。
人が落ちたのを目撃した同じマンションの住人が110番通報をしたそうです。
転落事故の怪我の程度は?
窪塚さんは救急車で横須賀市内の病院に搬送され、その後すぐに大学病院の方に転院されたそうです。
頭蓋骨の開放骨折など深刻な傷を負ったものの、命に別状はありませんでした。
「開放骨折」とは、折れた骨の部分が体外に露出している状態を表します。
大量出血と細菌による感染の危険が高く、まして頭蓋骨ともなると生存確率が非常に低くなります。
そのため窪塚さんが一命を取り留めたことは「奇跡」と言われているようです。
窪塚さんの不幸中の幸いは、前述の防犯フェンスにぶつかって一度バウンドしてから芝生の上に落ちたことでした。
上は報道番組内で使われた、窪塚さんの落下時の状況の図です。
マンションの9階は高さ約26mにもなり、通常なら即死も有り得る状況です。
フェンスに一度ぶつかったことで落下速度が弱まり、芝生がクッションの役割をしてダメージを軽減させたと言われています。
転落事故で全治3ヶ月
転落事故から3日後、窪塚洋介さんの所属事務所から容態などの公式な説明があります。
原因について、
「鯉のぼりの取り付け器具を外そうとして間違って落ちた」
と説明し、
「全治3ヶ月」
と発表します。
警察も「事故」として処理しますが、捜査では現場近くに鯉のぼりの器具などは見つからなかったそうです。
窪塚洋介さんは驚異的な回復力と毎日7時間ものリハビリによって、翌年2005年10月に映画「鳶がクルリと」の美容師役として俳優復帰を果たします。
窪塚洋介の転落事故の後遺症
転落事故から奇跡の生還を果たした窪塚洋介さんではありますが、当時の事故の状況から見ても、そのけがの程度は非常に凄惨なものであったと言えるでしょう。
通常、マンションの9階約26メートルの高さから落下した場合、その時速は約81km、衝突時の衝撃は約1.5tにも及ぶそうです。
本当に、一命を取り留めたことが奇跡としか言いようがありませんよね。
しかし、これだけの大怪我ですから、当時一部の医療関係者によれば「骨がつくのに1年、歩行には数年のリハビリを要する」可能性があると言われていました。
実際、リハビリ中は一時的に車椅子で生活していましたが、現在は普通に走ることも出来るようです。
歩行に関しては日常生活に影響がないようですね。
2004年11月13日放送のドキュメンタリー番組「告白 窪塚洋介~そして旅は続く~」で、窪塚洋介さんは車椅子に乗った姿でインタビューに答えています。
その際、
「内臓とかも脾臓がちょっとやられてたり、目見えなくなるとか色々言われてたんですけど、まぁ、無事・・・無事じゃないけど。病院では驚異の回復力とか言われてるんですけど。まぁ、そんなん言われても普通に歩けないからね、今。
でもなんか脊髄とかさ、脳みそとか、背骨とか尾てい骨とか、イったらヤバいところが全部大丈夫だったから、よかった。
ま、右の鼻の臭いは無くなったんですけどね。」
と発言しており、右の嗅覚については現在も失ったままの可能性があります。
また、事故後に大腸破裂の可能性が報道されたこともあり、後遺症として「人工肛門」の装着を余儀なくされているのではないかと噂されていました。
窪塚さんの今の嫁のピンキーさんが2016年9月28日にインスタに投稿した、上半身裸の窪塚さんの写真です。
これで腹部を確認する限り、人工肛門を装着している可能性はないでしょう。
細かな後遺症についてはご本人が明かされない限り窺い知ることは出来ませんが、現在のご活躍から察するに目立った後遺症はないのではないでしょうか。
転落事故についての歌を発表!マンションでPV撮影も
2009年8月5日に卍LINEとして2ndアルバム「VORTEX」をリリースした窪塚洋介さん。
収録曲の中の「IKIRO」は2004年の転落事故について歌われており、注目を集めました。
「IKIRO」の歌詞には
- 病院のベッドの上
- 骨がボキボキ
など、事故当時の生々しい様子が表現されており、生還までの軌跡がまざまざと感じられる一曲となっています。
PV撮影にも、実際に事故現場となった自宅マンション前やテラス、長い入院生活を送った病院前も映し出されており、非常に赤裸々な内容。
更には、自身の体に残った傷跡も映されており、事故の凄惨さを感じさせます。
またこの楽曲には、窪塚洋介さんからの「生きろ」という強いメッセージが込められており、非常に熱い一曲となっているようです。
決して転落事故を笑い話にした話題作りの楽曲ではないので、一度視聴されてはいかがでしょうか。